ID : 7471
公開日 : 2008年 5月 3日
タイトル
木材輸出額19・4%増 07年 中国で需要増、急回復
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新聞名
北海道新聞
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元URL.
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/90663.html
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元urltop:
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写真:
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二〇〇七年の日本の木材輸出額が前年比19・4%増の百十四億七千万円に上ったことが分かった。近年で最低だった〇一年と比べると約一・五倍で、経済成長が著しい中国の住宅需要などを背景に、木材
輸出が急回復している。
日本の木材輸出額は一九九〇年前後に約百五十億円を記録したが、主要輸出先の台湾の木材需要が落ち着き、〇一年には七十二億九千万円に減った。〇七年の輸出額は最近十年間では最高で、百億円を超えるのも
〇五年に次ぐ二度目。今年も三月までの累計が二十七億七千万円と前年同期を7%上回っており、さらに伸びる勢いだ。
〇七年の輸出先は一位の中国が三十四億一千万円、二位の米国が十八億六千万円でともに五年前より約六割増加。韓国も前年の二倍の十二億円だった。
林野庁は「中国では富裕層の一戸建て住宅向けの需要が伸び、米国では家具用などの木材加工で日本の高い技術が評価されている」と指摘。韓国も木造住宅建設が増えている。
輸出される木材はスギ、ヒノキが主体。道内分の実績は〇七年で二億七千万円と少ないが、〇五、〇六年は台風による風倒木が中国に輸出された。楽器の部材を海外向けに製造する道内業者もある。
ただ、一兆四千億円の輸入額に比べれば、百分の一以下。このため農林水産省は本年度、海外の木材展示会に出展する日本企業に補助を行うなど「攻めの林業」を支援する。