ID : 7468
公開日 : 2008年 5月 3日
タイトル
「企業の森」スタート 08年度、県が新事業
.
新聞名
岩手日報
.
元URL.
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20080502_8
.
元urltop:
.
写真:
.
県は2008年度、企業と連携し間伐、植林などの森林整備を行う「企業の森」事業をスタートさせる。社会貢献活動として森林づくりに関心を持つ企業が増えていることから、荒廃が進む森林の再生に民間の
力を活用し、「二酸化炭素吸収の森づくり」を進める。
同事業は、企業が市町村や個人の森林所有者と協定を結び、植林に社員ボランティアを派遣したり、間伐などの資金提供を行う。県は企業に対し、活用できる森林情報を提供するなど、協定締結の橋渡しを行う。契約
期間は5年程度を想定。
県内の森林は、所有者の高齢化や山村地域の過疎化で荒廃が進み、植林されない伐採跡地も増えている。一方で、環境配慮のイメージをPRする場を求めている企業も多い。
県が2月、事業導入に向けて誘致企業などを対象にアンケート調査を実施したところ、7割近くが「企業の森」設置に関心があると回答。県森林整備課は今月から「関心がある」とする企業を中心に訪問を開始し、ニー
ズに応じた場所や活動メニューを提案し、参加を呼び掛ける。
「企業の森」は、07年度末までに35都道府県が導入。県内では既に葛巻町と岩泉町が独自に実施している。
県森林整備課の竹田光一総括課長は「森林づくりは所有者だけでは難しい。できるだけ多くの企業に参加いただき、社会全体で森林を支えるという機運が生まれてほしい」と話す。