ID : 7473
公開日 : 2008年 5月 2日
タイトル
王滝村とNPO、村有林整備のパートナー協定
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新聞名
信濃毎日新聞
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元URL.
http://www.shinmai.co.jp/news/20080502/KT080501FTI090013000022.htm
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元urltop:
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写真:
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地球環境や生き物を守る行動を個人や企業に呼び掛けているNPO法人「ガイア・イニシアティブ」(東京、野中ともよ代表)が1日、木曽郡王滝村と村有林整備のパートナー協定を結んだ。5月下旬、東京・渋
谷の忠犬ハチ公像そばの植え込みに王滝村の木を植えてアピールし、本格的な活動を始めるという。
野中さんが昨年11月、都内でハスの花をイメージした木曽ヒノキ風呂の展示を見て、飾りのチップも含めて木曽ヒノキの香りに感激。会場を設営した木曽郡上松町の製材会社専務、池田聡寿さん(47)と話し、都市と山
村を結ぶ行動を練り始めた。
池田さんが「木曽の素晴らしい自然を発信できるなら」と仲介。まとまった村有林や木曽の象徴の御岳山があり、財政難にも苦しむ王滝村を対象とすることになった。協定によると、NPO法人側が6・41ヘクタールの村
有林を中心に人員や資金で森林整備などを応援、村側は現地指導や活動の広報などをする。
香りを楽しむヒノキ間伐材のチップを会社などに販売、収益を森林整備に役立てるとともに、使い終わったチップ持参で村に植林に訪れてもらう案も出ている。
「王滝の山、川、地面など、どれも21世紀の日本の宝。村が守ってきたことに感動した」と野中さん。「ここを舞台に、都市の人たちが環境に対し何か一つ行動をするきっかけを提供していく」
王滝村は村有林を守るため、ボランティア作業や資金で整備に協力するパートナー協定をこれまで2団体と締結。今回は一層、支援の広がりが見込めると歓迎している。瀬戸普村長は「受け皿として対応させていただく
」と話していた。