ID : 7149
公開日 : 2008年 4月11日
タイトル
岩手・森林づくり促進事業 対象分野拡大
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新聞名
河北新報
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元URL.
http://www.kahoku.co.jp/news/2008/04/20080411t31002.htm
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写真:
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岩手県は本年度、森林環境税「いわての森林づくり県民税」を使ってNPOなどに助成する「県民参加の森林づくり促進事業」の対象を、環境学習などの分野にも拡大する。森林整備に限定してきた昨年度まで
の方法では実績が伸びず、県民がより森林にかかわれる制度が必要と判断した。
新たに設けたのは「森林を学び活(い)かす活動」。森林観察会やキノコ栽培体験、木工教室などが対象で、材料費や講師代にも補助金を出す。
森林環境税は2006年度に導入。県民参加の事業は、NPOや住民団体が行う一事業につき、100万円を上限に補助する制度で、07年度までは、植林や枝打ちなどだけを対象にした。
環境学習などを対象外にした結果、06年度は助成団体が10団体にとどまり、補助金1000万円のうち、600万円近くが余った。1500万円を予算化し、19団体に交付した07年度も540万円が残り、有識者による事
業評価委員会が「対象を広げるべきだ」などと指摘していた。
対象拡大で本年度は最終的に、参加は30団体に伸び、助成総額も増える見通し。県林業振興課は「県民税を有効に活用し、県民ぐるみで森を守り育てる機運を高めたい」と話している。
岩手県の森林環境税は県民税に上乗せする方法で個人から年間1000円、法人から2000―8万円を徴収。本年度の事業費は約7億1000万円で、民間所有林の間伐に約6億7000万円、県民参加の森林づくりに30
00万円を充てる。