ID : 7169
公開日 : 2008年 4月12日
タイトル
杉間伐材で看板 環境保全米PR/滋賀・JA甲賀郡でも
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新聞名
日本農業新聞
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元URL.
http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/modules/bulletin8/article.php?storyid=5387
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元urltop:
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写真:
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甲賀スギの間伐材を使った「環境こだわり水田」用の啓発看板を滋賀県の甲賀郡森林組合(甲賀市土山町)が作製し、今シーズンから地元のJA甲賀郡でも販売を始める計画だ。使用後は排水口の止め板に使
え、水田からの濁水流出防止にも役立つ。
「木材を利用することで森林が活性化し、森林の環境保全につながる」と同森林組合が「環境看板」への木材利用に着目した。看板はA3判大のプラカード型。大きく目立つように「環境こだわり農産物栽培ほ場」や「こだ
わり栽培の基準」などと書かれ、生産者名や連絡先などの記入欄もある。「濁水を流しません」の赤文字表示や「環境こだわり認証マーク」もくっきりと表示されている。
水田のあぜ際に看板を立てた農家は「農薬・化学肥料を通常の5割以下に減らし、さらに、田植え準備や田植え後も濁水流出防止に努め、琵琶湖・周辺環境への負荷を減らして栽培しています」とアピールする。
看板は幅6センチ弱、厚さ約1センチの板5枚を積み重ねた構造で、使用後は田んぼの排水口の幅に合わせてのこぎりで切りそろえ、排水調節板に再利用できる。支柱の杭(くい)も製造販売する。
価格は看板840円、杭260円で、同JAの各支所と同森林組合で取り扱っている。「良質の甲賀材とエコ稲作を啓発でき、より環境に優しい稲作へ再利用してもらえるのが特徴。県内外からの注文にも極力応じたい」と
同森林組合の堀学巳参事らは「環境こだわり看板」の反応に期待する。