ID : 6713
公開日 : 2008年 3月13日
タイトル
新校舎は全部設楽の木
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20080313/CK2008031302094859.html
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元urltop:
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写真:
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設楽町が建設を進めていた名倉小学校(児童68人)の木造新校舎が完成した。木材はすべて町内から切り出したスギやヒノキを使用。地元自治体産の材木100%で建築された小学校校舎は全国でも珍しい
という。 (日下部弘太)
新校舎は、一九六二(昭和三十七)年に建てられた現校舎の老朽化が進んでいるため、同町東納庫の敷地内で二〇〇六年から建設していた。町の資源を有効活用するとともに、主要産業である林業をアピールし、振興
につなげようと地元産木材だけを使うことにした。
新校舎は平屋で、延べ二千五百八十一平方メートル。普通教室六、音楽や理科の特別教室四など。スギを中心に約五百立方メートルの材木を使った。柱やはりなど、根幹部分はスギの板を張り合わせて強度を高めた集
成材を使用。豊橋市のNPO「穂の国森づくりの会」が、材木が加工された静岡県や岡山県の工場まで出向いて他の木が混入していないことを確かめた。床や内装、建具にも木がふんだんに使われ、校舎内には木の香り
がただよう。
総事業費は、林野庁と文部科学省からの助成を含め約十億五千二百万円。設楽町の加藤和年町長は「校舎を長年維持して、地元の木材の優秀さを公に示したい」と期待を込める。
しゅん工式が二十一日午前十時から、同校で開かれる。同日午後には一般の見学会もある。