ID : 6270
公開日 : 2008年 2月 8日
タイトル
雑木林, 緑地公園に整備 清瀬市
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyotama/news/20080207-OYT8T00727.htm
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元urltop:
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写真:
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清瀬市は、寄付を受けた広さ約1・9ヘクタールの雑木林を緑地公園として整備を進めている。地元で呼ばれている地名から「台田(だいだ)の杜(もり)」と名付けられ、2008年度末までのオープンを目指す。
身近な自然に親しんでもらうとともに、人の手が入らないことで雑木林が荒れていくことを見せるコーナーも設ける。担当者は「『雑木林の博物館』を作りたい」と意気込んでいる。
雑木林は同市中里にあり、2005年3月、市内に住む一人暮らしの女性(90)から寄付された。女性はかつて、市に環境保護の提言などを行う「みどりのモニター」として活動するなど環境への意識が高く、「将来的には
宅地化される可能性が高い」と寄付を決めたという。
雑木林には、コナラやクヌギ、エノキなど38種類約1100本の樹木が生い茂る。女性の小学校入学祝いに植えられ、市の名木・巨木100選にも選ばれたヤマザクラ(樹齢80年以上)も残る。近くには散策路が整備され
ている柳瀬川もあり、市は「多くの市民が訪れるようになれば」と、緑地公園にすることにした。
市は昨年7月、地元の市民団体が提案した計画案などを参考に、整備計画をまとめた。基本的には現在の環境を維持しながら、遊歩道整備などを進める方針。現在、繁茂する竹やササの処理や、無断で捨てられたご
みの撤去を進めている。
市では、落ち葉をそのままにしたり、片付けたりしたエリアを設け、植生の変化を見せることなども検討している。雑木林は、下草刈りや間伐など人の手が加わることで樹木などは成長していく。
市の緑被率(地面に占める雑木林、農地など緑の割合)は42・4%(03年)で、都市化の影響により10年間で5ポイント下落している。東京ドーム約10個分にあたる50ヘクタールほどの緑が消えたことになる。市緑
と公園課は「子どもから大人までが緑に触れ、その大切さを学んでもらえる場所になれば」と話している。