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- ID:
- 31413
- 年度:
- 2014
- 月日:
- 0926
- 見出し:
- 樹齢800年のヒダリマキカヤ、落果の最盛期 養父
- 新聞名:
- goo 写真ニュース
- 元URL:
- http://mpgw.news.goo.ne.jp/article/kobe/nation/kobe-20140926013.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 兵庫県養父市能座(のうざ)にある国天然記念物で、「カヤノキさん」と親しまれる樹齢約800年の大木「建屋(たきのや)のヒダリマキカヤ」の実が熟し、落果の最盛期を迎えている。周辺では種子を食用としてきた伝統があり、住民たちが収穫に追われている。(竹本拓也)
木は西日本では最大。カヤの種子には真っすぐに筋が入るが、この木の種子は、多くが左巻きのらせん状に入ることで知られる。
実を拾うのは、地元の「能座かやの木保存会」の女性たち。木陰にしゃがみ、一面に落ちた果実からアーモンドのような形の種子を取り出す。ラジオを聞き、コーヒー休憩も挟みながら、作業は和気あいあいと続く。
種は灰を混ぜた水に浸してあく抜きした後、乾燥させる。能座地区では元日に柿やクリと盆に飾る習わしがある。縄文時代から滋養豊富なナッツとして重宝され、戦前までは高級食用油も精製されていたという。
「カヤの実はごまあえやクッキーに使ってもおいしい」と同会の北垣智子さん(60)。
同会の高階(たかしな)博副会長(65)は「カヤの実を通じ、地区の豊かな自然や郷土史を発信していきたい」と話す。実は10月末から、建屋自治協議会(養父市建屋)で販売予定。200グラム500円。売り上げはカヤの木の保護活動に充てる。同協議会TEL079・666・0272
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