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- ID:
- 31154
- 年度:
- 2014
- 月日:
- 0729
- 見出し:
- 高岡・勝興寺唐門の修復が完了 檜皮葺きで復元
- 新聞名:
- 北國新聞
- 元URL:
- http://www.hokkoku.co.jp/subpage/T20140730202.htm
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 「平成の大修理」が進む高岡市の国重要文化財・勝興寺の唐門(からもん)の修復工事 が29日までに完了した。屋根は富山県内でも珍しい檜皮葺(ひわだぶ)きで復元し、飾 り金具や彫刻も修復して美しい往時の姿がよみがえった。8月下旬に門を覆う工事用の素 屋根が外され、約2年ぶりに姿を表す。
唐門は本堂の正面に位置する高さ約10メートル、幅約6メートルの大型の四脚門(し きゃくもん)。切妻造(きりづまづく)りの屋根の前後に曲線を描く唐破風(からはふ) があしらわれており、真宗興正(こうしょう)派本山の興正寺(京都市)から1893( 明治26)年に移築された。
2012年の着工当時は屋根は銅板葺きだったが、その後の解体調査などで1955年 以前は檜皮葺きであったことが分かり、葺き替えが決まった。
檜皮葺きは職人がヒノキの皮を1枚ずつ重ねて竹くぎで固定し、厚さ10~40センチ ほどの層をつくる。荘厳な雰囲気と重厚感が特徴で、県内で檜皮葺き屋根を持つ国重要文 化財は立山町岩峅寺の雄山神社と同寺の2カ所となる。
平成の大修理では本坊の大広間・式台の屋根のこけら葺きなども進めており、2020 年度の竣工を予定する。土山照慎住職は「たくさんの協力があって当時の美しい姿に生ま れ変わった。ぜひ見に来てほしい」と話した。
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