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- ID:
- 31032
- 年度:
- 2014
- 月日:
- 0802
- 見出し:
- イタリア 木の上に別の種類の木が生える
- 新聞名:
- 日刊テラフォー
- 元URL:
- http://www.terrafor.net/news_tg3UidiJYE_417.html?right
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- イタリア・ピエモンテ州グラナとカソルソの町に、ちょっと変わった木が立っている。物理的には1本なのだが、見ての通り、木の根元と頭頂部では明らかに木の種類が違う。
1本の木の上に、別な種類の木が根を張り成長しているのだ。
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(画像:Oddity Central)
地元では「カソルソの2重の木」と呼ばれている。
土台となっている木はクワの木で、その上にサクラの木が生えている。
サクラの木が一体どうやって、クワの木の上に根を張り成長したのか、誰にも分からない。そもそも、こんな状況でどちらの木も成長できるなんて、誰も知らなかっただろう。
おそらく、鳥がクワの木の上にサクラの種を落とし、クワの木を介して根を地面まで到達させて成長したのではないか、と地元の人々は考えている。
添え木のように、木の一部分のみが他の種類の木と成り替わることはあるが、カソルソの2重の木は、どちらも大木だという点が極めて珍しい。確かに過去にも、自然の中で他の木に寄生した木が発見されたこともあるが、寄生した木は非常に小さくしか成長することができていない。
また、どちらの木も、通常は他の木に寄生して成長したりはしない木だ。
サクラの木は、地面から随分と離れているが、クワの木を介してすべての栄養を享受している。
どちらの木も、もう長年そこに佇んでいる大木で、来年の春にはきっとまた、サクラが美しい花をつけ、夏にはクワの木がみずみずしい緑の葉をまとうことだろう。
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