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- ID:
- 30947
- 年度:
- 2014
- 月日:
- 0723
- 見出し:
- 輪島塗の「天日黒目」始まる
- 新聞名:
- NHK
- 元URL:
- http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140722/k10013187101000.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 石川県の伝統工芸、輪島塗に使われる漆の木の樹液を天日にさらして精製する「天日黒目」と呼ばれる作業が輪島市の工房で始まりました。
輪島市横地町の輪島塗の工房では、漆の木の樹液を天日にさらしながらかき混ぜて精製する天日黒目と呼ばれる昔ながらの作業を行っています。
22日、6人の職人が岩手県と茨城県から取り寄せた漆の木の樹液、およそ8キロをおけに注ぎ、長さが1メートル50センチ余りの「櫂」と呼ばれる木の棒で、交代しながらかき混ぜて練り上げていきました。
気温が30度を超えるなか、職人たちが汗をかきながら1時間以上、かき混ぜると薄茶色をしていた樹液が次第にこげ茶色に変わり、半日ほど、かきまぜ続けると精製が終わるということです。この工房では3日ほど作業を行っておよそ30キロを精製し、18度に保った貯蔵庫でおよそ半年間、保存したうえで輪
島塗の器作りなどに使うということです。
工房の八井汎親会長は「天日黒目のような昔ながらの地味な仕事が、日本一とも言われる輪島塗を支えていると思うので、とても大切な作業です」と話していました。
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