v10.0
- ID:
- 30240
- 年度:
- 2014
- 月日:
- 0419
- 見出し:
- スギ木杭、量産へ皮むき機導入
- 新聞名:
- 福井新聞
- 元URL:
- http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/economics/49925.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 美山町森林組合(福井市美山町、渡辺一夫組合長)は、福井県産スギの木杭(きぐい)の量産体制を整えた。地盤改良の需要増加を見込み、木材加工場を増設し、新たに原木の皮をむく機械を導入。年間5千万円の増収を見込んでいる。18日に同加工場で落成式が行われ、関係者が機械を見学した
。
木杭は間伐材を加工したもので、地中に埋め込んで地盤を改良するために使われる。住宅から公共工事まで幅広い需要があり、これまで同組合では原木を削って太さを同じにする「円柱加工」を施して出荷していた。
ただ技術的には皮をむく加工だけで木杭としての性能を果たせることから皮むき機の導入を決めた。木杭の製造コストを2~3割削減できる上、樹皮と他のおがくずを分けることができ、おがくずの価格も上がるという。
導入した機械は「リングバーカー」と呼ばれるもので、刃を回転させながら樹皮をむいていく。太さ6~50センチまで対応でき、1日6時間の稼働で約1千本の処理能力があるという。むいた皮は細かく切断し、燃料用に出荷する。増設面積は3144平方メートルで、事業費は約1億2千万円。うち約8千万円
を県と市が補助した。
渡辺組合長は「木杭は環境に優しく、生産コスト縮減に伴い、さらに需要が増えるだろう。木杭といえば美山町森林組合だとわれるように、販路を拡大していきたい」と話している。
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