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- ID:
- 30149
- 年度:
- 2014
- 月日:
- 0409
- 見出し:
- 桜咲け津波の地に 宮城農生、塩害対策取り組む
- 新聞名:
- 朝日新聞
- 元URL:
- http://www.asahi.com/articles/ASG462RYNG46UNHB002.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 桜の季節を迎えても、津波をかぶった土地では花をつける木はまだ少ない。塩害が予想以上に深刻で、震災後に各地で植えられた桜の木が、うまく育っていないのだ。希望の花をなんとか咲かせようと、宮城県農業高校(名取市)の生徒らが、植栽法開発や苗木づくりに取り組んでいる。
名取市小塚原で運送会社を営む引地長一さん(63)宅の庭で7日午後、宮農科学部の佐藤和人さん(17)、千葉仁美さん(16)、山内咲良(さくら)さん(16)の3人が、枯れた桜の植え替え作業をした。土中のナトリウム濃度を調べ、新しい土を入れ、苗木を丁寧に植える。
3年前、2メートルを超す津波が来た場所だ。周りの家の多くが流され、風景が一変した。引地さんは「あの時は大変だったなと、花を見ながらわいわい話す場がほしい」と考えた。だが、一昨年秋に植えた苗5本は、少し枝を出しただけで、まもなく枯れてしまった。
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