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- ID:
- 30082
- 年度:
- 2014
- 月日:
- 0405
- 見出し:
- 県産ヒノキ材を韓国中国へ
- 新聞名:
- 長崎新聞
- 元URL:
- http://www.nagasaki-np.co.jp/news/kennaitopix/2014/04/05092100013061.shtml
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 県内の10森林組合でつくる県森林組合連合会(会長・八江利春県議)は本年度から、県産ヒノキ材の韓国、中国への輸出を本格化させる。2012年から試験的に輸出してきたが、特に韓国の建材市場ではヒノキ材がブームになっており「有望なマーケット」と判断。木材価格の低迷など林業を取り巻く国内
環境が厳しい中、新たな販路を開拓する。
連合会は12年6月に貿易促進に向けたプロジェクトチームを発足。現地調査に加え、試験輸出は長崎港や対馬市峰港などから主に韓国に出荷。製材品は12年11月から計14回、315立方メートル、原木(丸太)は13年11月から計3回、1610立方メートルを輸出し、現地での需要動向を探ってきた。
連合会によると、韓国の山林は松林が多く、ヒノキは少ない。そうした中でヒノキの内装材や家具の快適性がメディアに取り上げられた影響などでブームになり、需要が高まっているという。試験輸出材を追跡調査したところ、ほとんどが集合住宅の内装材に使用されていた。
調査結果を受け、連合会は「両国に近い地理的優位性があり、ヒノキ林の割合が多い県内の森林状況からも大変魅力的な市場」と判断。本年度は原木、製材品合わせて過去最高の4千立方メートルの輸出を計画している。
ただ、両国の受け入れ業者と継続的、安定的に取引を続けるには、年単位で一定規模以上の輸出可能量の提示が必要になる。連合会は、安定供給に向けて組合系統の木材だけでなく、県有林や市有林などの木材も巻き込み、集約化を図りたい考え。八江会長は「国内の販路拡大と並行して、アジア
向け輸出を活発にして、林業を成長産業として再生したい」と話している。
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