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- ID:
- 29796
- 年度:
- 2014
- 月日:
- 0301
- 見出し:
- 大雪耐えた山高神代桜
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元URL:
- http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/news/20140228-OYT8T01356.htm
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- たびたび雪による被害に遭っていた北杜市の国指定天然記念物「山高神代桜(やまたかじんだいざくら)」が、今回の大雪では無事だった。市教委が今年1月、偶然、支柱の先端から放射状に張ったロープで枝をつるす「雪吊(つ)り」をしていたのが奏功した。
山高神代桜は、同市武川町山高の実相寺境内にある樹齢2000年の桜の木。管理する北杜市教委によると、日本最古の桜とされ、高さ10・3メートル、根元の幹回りは11・8メートル。枝折れ防止のため、現在、約20本の支柱で枝を支えている。
雪による被害は1998年や2000年にあり、10年3月には直径10センチ程度の枝2本が折れた。
実相寺住職の松永直樹(じきじゅ)さん(61)によると、14日からの大雪では、同日午後7時時点で、桜は根元から高さ60センチほどまで埋まり、枝にも多くの雪が積もっていた。ただ、雪が多すぎて近づけず、枝の雪を払うことも出来なかった。
その夜は気をもみながら床につき、翌朝様子を見に行くと、枝には雪が20センチほど積もっていたが、折れてはいなかったという。
市教委では、これまで枝を支柱で固定していたが、枝は今も成長しているため、一部で傷がついてしまい、1月から試験的に雪吊りで保護する措置を始めたという。市教委の担当者は「偶然だが、雪吊りをしておいて良かった」と話した。
松永さんは「大雪の後、10件ほど問い合わせの電話があり、皆さんに心配をかけたが被害がなくてほっとしている。これからも桜を大事に残し、訪れた人に楽しんでほしい」と話している。桜は例年、3月下旬から4月上旬に見頃を迎える。
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