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- ID:
- 29519
- 年度:
- 2014
- 月日:
- 0124
- 見出し:
- 子どもたちが学ぶ校舎は、地元産のヒノキや杉などの木材が使われた、純木造
- 新聞名:
- FNN
- 元URL:
- http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00261843.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- インフルエンザが、いよいよ本格的な流行シーズンに突入した。患者が急増している。
24日に発表された1月第3週の患者数を見ると、前の週から倍増し、およそ66万人に達した。
こうした中、あるものによる、インフルエンザの抑制効果が注目されている。
東京・お台場では「おいっ子が今、インフルエンザになりまして」と話した。
8府県13カ所の保健所地域で、警戒レベルを超え、まさに、これから流行のピークを迎えるとみられるインフルエンザ。
その予防法について、街では、「仕事中はマスクをしてやっている」、「(子どもに)うつらないよう、気を遣って、うがい・手洗いを毎日やっている」などといった声が聞かれた。
埼玉・ときがわ町にある萩ヶ丘小学校では、木材が持つ、さまざまな特性を利用することで、インフルエンザの感染抑制につながっているという。
校舎は、地元の木材を使った木造建築となっている。
子どもたちが学ぶ校舎は、地元産のヒノキや杉などの木材が使われた、純木造建築。
校舎に1歩足を踏み入れると、木のいい香りに包まれ、そして、木のぬくもりを感じることができる。
木造校舎で学ぶ子どもたちのインフルエンザの感染状況を聞くと、田中恵子校長は、「きょうは、インフルエンザも、風邪で欠席のお子さんもおりません。過去5年間で、1度だけ学級閉鎖があるんですが、あとは、ほとんどありません。(校舎に)木材を使用して、湿度も保たれているので」と話した。
木材が持つ特徴の1つに、適度な湿度を保つ性質がある。
湿度が高いときには水分を吸収し、乾燥しているときには水分を放出するため、インフルエンザ対策として効果的な、50~60%の湿度を保ちやすい。
また木材には、付着したウイルスの繁殖を抑える性質もあるという。
児童は、「あったかいです」、「香りがいい」、「木の方がいい」などと話した。
さらに、九州大学大学院の綿貫茂喜教授によると、木材が放出する香りなどの成分が、人間をリラックスさせ、体の免疫力を高めるとの研究結果もあるという。
綿貫教授は「杉材から出る揮発成分、主にセスキテルペン。とてもいい香りなんですけど、それが免疫系の活動を高くした」と話した。
研究では、杉の木材を使った教室の生徒の欠席率が、非常に低くなったという結果が出たという。
綿貫教授は「リラックスすることによって、ストレスが緩和される。病気に対する抵抗力は、以前より増えるということだろうと思う」と話した。
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