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- ID:
- 29333
- 年度:
- 2013
- 月日:
- 1227
- 見出し:
- down to earth 平屋に住まうということ
- 新聞名:
- asahi.com
- 元URL:
- http://www.asahi.com/and_w/interest/TKY201312260105.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 9月末に売場の変更を行い、建築書売場に新たに「ライフスタイル」という棚ができました。建築物だけではなく、都市や建物、インテリアを通じて、より多様化している住まい方・暮らし方、ひいては生き方・ライフスタイルにフィーチャーし紹介する棚です。木の上に住む人、移動しながら生活する人、ストイックな
までにミニマルに住まう人、元の内装が想像できないくらいにモノで埋め尽くし自分色のインテリアに染めてしまう人。私たちには幾通りもの選択肢があるということをここでは建築というフィルタを通して伝えたいと思っています。
さて、今回はライフスタイルの棚から平屋に関する本をご紹介します。まずは集合住宅と比較して、平屋に住まうことについて想像を膨らませてみます。
開放的である。余裕のある間取り。きっと日当たりや風通しも良いだろう。
庭がある。地面に根をはるという本来の姿ですくすくと育つ植物はきっと想像以上に私たちの生活に安定感を与えてくれるに違いない。テーブルとイスを出して、天気の良い日の朝はそこで美味しい珈琲を、夜はキャンドルを焚いてゆっくりディナーを楽しみたい。 ペットが飼える。のびのび外飼いもできるかもし
れない。
ご近所さんと良い距離を保てる。足音や物を落とすことに過剰に敏感にならなくて良いし、夜中に洗濯機をまわすこともきっと気兼ねなくできる。
愛着が湧く。と思う。集合住宅では共用部である庭もエントランスも屋根も自分だけの城の一部。トラブルやメンテナンスも自分で対応しなくてはならないが、手をかければかけるほど住まい手の生活と違和感なく馴染み、心地良さを生んでいくのだと思う。
コミュニケーションがとりやすい。多層だと階段により空間が分断され、それは時折コミュニケーションや上階の用途を制限するが、ワンフロアだと家族の気配を感じることができるし各部屋にフラットにアプローチできる。
環境や条件によってはこの限りではありませんが、生活のすべてが地続きで、まさにdown to earth=地に足の着いた生活が送れそうな予感がしませんか。
その予感を胸に、実際の平屋での暮らしを拝見しましょう。1冊目は『平屋に暮らす』。20軒の平屋スタイルを紹介しています。2冊目は、自由なライフスタイルを追求した米軍ハウスでの暮らしに注目する『米軍ハウス日和』。その米軍ハウスのとある1軒の住居兼アトリエをより詳細にレポートしているのが『F
LAT HOUSE Style 03』。後半にはFLAT HOUSEに合う音楽や庭や家具についてのコラムなど、平屋での生活をより豊かにコーディネートするためのネタが仕掛けられています。
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