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- ID:
- 26603
- 年度:
- 2013
- 月日:
- 0125
- 見出し:
- 「クスの日」市役所香る
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元URL:
- http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukuoka/news/20130123-OYT8T01607.htm
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 筑後市は、「市の木」に定めているクスノキの香りを来庁者に楽しんでもらおうと、毎月23日を「クスの日」と定め、市役所1階にクスノキのチップを盛ったかごを置き始めた。初回の23日は、市境に位置するクスノキの名所・中ノ島公園(みやま市瀬高町)やチップを原料とする伝統産業の天然樟脳(しょうのう)
製造を紹介するパネルもロビーに展示された。(毛利雅史)
同市尾島の「川の駅船小屋 恋ぼたる温泉館」では、チップの香りが来館者を楽しませている。取り組みにかかわった地元有志らでつくる「天然樟脳を守る会」(野口和之会長)が「市役所も香りでもてなしてみては」と、市に提案していた。
「クスの日」は、市の木を制定した1980年1月23日にちなんだ。
チップは、江戸時代から防虫剤などに使う天然樟脳を製造している内野樟脳(みやま市、内野和代代表)が無償提供。毎月23日に新しいチップを置き、1週間ほどで香りが弱まった後は返却し、樟脳の材料になる。
内野さんがこの日、市役所で中村征一市長にチップを手渡した。また、市出身のサックス奏者・深町宏さんが作曲した「大楠」を収録したCD、守る会の坂田伸二事務局長も「クスの日」とかかれたデザイン画をそれぞれ市に寄贈した。
チップは、総合窓口とロビーのテーブルに置かれる。初日は、市のPRキャラクター「はね丸」が、来庁者先着30人にチップを詰めた袋を配った。
1階ロビーの展示は29日まで。クスノキの木材(直径、長さ各約30センチ)や樟脳の結晶、樟脳の製造工程を紹介するパネルに加え、昨年7月の九州北部豪雨で被災した中ノ島公園の様子を写真で伝えている。
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