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- ID:
- 28441
- 年度:
- 2013
- 月日:
- 0827
- 見出し:
- 尾鷲ヒノキ売り上げ激減 12年度、前年度の3分の1
- 新聞名:
- 中日新聞
- 元URL:
- http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20130827/CK2013082702000023.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 尾鷲ヒノキの壁材や床材の加工を手掛ける尾鷲市の尾鷲ヒノキ内装材加工協同組合の二〇一二年度の売り上げが、前年度の三分の一に激減していることが分かった。組合が納入した同市尾鷲小学校新校舎の外壁ヒノキ板が黒ずんだことが影響しているとみられる。
組合は、市内と紀北町の四十六事業所が加入し、内装材と外装材合わせて年間二万平方メートルを加工、生産している。
三年前に施行された国の公共建築物等木材利用促進法の影響で需要が高まり、一一年度は過去最高の七千二百万円の売り上げを記録した。だが一二年度は一転し、売り上げは前年度の三分の一の二千四百四十万円に落ち込んだ。
組合は、一二年四月に完成した尾鷲小学校新校舎の外壁材七百七十四平方メートル分を納入。同校で一二年夏ごろ、保護者らから校舎の外壁板の黒ずみや反りの指摘があった。改築一年未満の変色や劣化は市議会でも問題視され、市は今年五月に専門家らによる第三者委員会を設置し、原因を
調査している。
組合の楠英敏理事長によると、昨年秋ごろから、取引先の都市部の設計業者やメーカーから尾鷲小の外壁への問い合わせが相次いでいる。「質には問題ないが、クレームのある素材は使いづらい」「内装材は使うが、外装材の注文は控えさせてもらう」などの声が寄せられ、本年度は外壁材の注文が一
件もないという。
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