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- ID:
- 28085
- 年度:
- 2013
- 月日:
- 0711
- 見出し:
- 器物損壊:樹木相次ぎ立ち枯れ 幹にドリル穴、警察も捜査へ
- 新聞名:
- 毎日新聞
- 元URL:
- http://mainichi.jp/area/chiba/news/20130710ddlk12040160000c.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 南房総市御庄(みしょう)地区の山林でクスノキやシイの立ち木が何者かに農薬などを注入され、次々と立ち枯れ状態になっていることが分かった。枯れた木の幹にはドリルのようなもので直径1センチ、深さ10センチほどの穴が下向きに開けられていた。山林の地権者らは「明らかに人為的な操作が加えられ
ている。山の木が枯れてしまえば土砂崩れの危険も高まる」として近く館山署に正式に被害届を出す。同署は器物損壊容疑で捜査するとみられる。
問題の山林は標高30メートルほどで、周囲を水田で囲まれている。東側斜面の数十本は葉がすべて枯れ落ち、白っぽい樹肌を見せている。
山林を所有する同地区の岡崎貞雄さん(71)は3、4年前から一部の樹木が枯れ始めているのに気づき、今年3月、山に入って調べると、地面から50センチ〜1メートルほどの高さの幹に、ドリルで開けたような穴があるのを見つけた。枯れていない木の幹にも新しいドリル穴が見つかり、葉が枯れ始めてい
たという。
山林のふもとには、山名川が流れ、水田の用水路も分岐している。御庄地区の地引治男区長(63)は「立ち木が枯れると東側の急斜面で土砂崩れが発生する危険性が高まる。どんな理由があるのか分からないが、意図的で悪質だ」と憤っている。
国内ではここ数年、四国を中心に神社の樹齢数百年の「ご神木」の根元付近に薬剤が注入され、立ち枯れさせられる被害が相次いでいる。今回の御庄地区の山林の枯れ木は薪にする以外、利用価値はなく、どんな目的だったのか不明だ。
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