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- ID:
- 26381
- 年度:
- 2013
- 月日:
- 0107
- 見出し:
- 富士ヒノキを全国発信 霊峰育ちの「パワーウッド」
- 新聞名:
- @S
- 元URL:
- http://www.at-s.com/news/detail/474555472.html
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
- 富士山世界文化遺産登録への期待が高まる2013年、富士山南麓の地域材「富士ヒノキ」の魅力を全国に発信しようと、富士地区林業振興対策協議会は販路拡大の計画を進めている。協議会は富士ヒノキを霊峰・富士山育ちの“パワーウッド”として、PRを展開する。
富士ヒノキは富士、富士宮、御殿場、裾野、三島、沼津の6市と小山、長泉、清水の3町の山麓で植林されている。火山灰の土壌による生育の遅さのため、年輪が詰まっていて強度が高い。色白の木肌や保湿性に優れている点も特徴だ。
協議会のメンバーが1993年に商標登録し、主に建築用資材として販売していたが、直売所は富士ひのき加工協同組合事務所(富士市大淵)のみで知名度もあまり高くなかった。一方、全国のイベントでの出張販売では「縁起が良さそう」「御利益がありそう」などと人気を集めていた。
世界遺産登録が実現すれば富士山は一層注目され、観光客増加も見込まれる。商機到来を見据えて同協議会は2012年、市内の木工作家徳武宏昌さん(58)らの協力を得て手に取りやすい家具、食器、雑貨など、製品の改良や種類の充実を図った。13年は首都圏や富士山麓の土産物店への売
り込みを始め、需要拡大を狙う。
富士山麓の森林は第二次世界大戦後に造林が進み、現在成熟期を迎えている。協議会事務局の富士ひのき加工協同組合は「富士ヒノキの利用を進めることで間伐が促され、富士山麓の森林保護や雇用確保にもつながる」と訴え、地元全体での盛り上がりに期待を寄せている。
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