v10.0
- ID:
- 26552
- 年度:
- 2013
- 月日:
- 0122
- 見出し:
- 河南省に架かる古びた橋
- 新聞名:
- NNA.ASIA
- 元URL:
- http://news.nna.jp/free/news/20130122cny001A.html
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
- 河南省に架かる古びた橋をめぐり、地元ではにわかに「ニッポンの技術」をめぐる議論で沸いている。
最近、信陽県を流れる獅河の川床が干上がった影響で、コンクリート橋「獅河大橋」の橋脚が持ち上がり、地中に穿たれた杭がむき出しになった。驚愕したのは地元農民。「鉄杭じゃなく木製の杭じゃないか!オカラ工事だ!許せん!」
ところが、専門家が調べてみると、橋は1938年、当時の日本人技術者が架橋したものと分かった。資材欠乏の戦時中、木杭の代用による架橋は珍しくなかった。「急ごしらえだったにもかかわらず、75年経った今も立派に橋を支えている。素晴らしい技術力だ」と専門家。
高度成長のひずみで、オカラ工事による建築事故が絶えない中国。かたや、乏しい資材で高水準の橋を造り上げた戦前の日本人。地元農民は心中複雑だという。
..