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- ID:
- 27745
- 年度:
- 2013
- 月日:
- 0527
- 見出し:
- 下諏訪・御柱の森で「未来」へ植樹
- 新聞名:
- 長野日報
- 元URL:
- http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=28580
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
- 下諏訪町の御柱の森づくり協議会(高木健守会長)は26日、モミの木の記念植樹を東俣国有林の観音沢で行った。協議会を構成する御柱用材を育む会などから約100人が参加。高さ2メートル、樹齢10年ほどの幼木15本を植え、1本ずつ鹿除けの金網で囲った。
植樹した場所は「御柱の森」(383ヘクタール)の一角。御柱の森は同協議会と南信森林管理署が「森林整備活動に関する協定書」を締結しており今年度は、当初の協定期間の10年を5年延長しての初年度。植樹は協定更新後、初作業となった。
開会式で高木会長は「(諏訪大社下社御柱祭の)御柱を未来永劫(えいごう)、御柱の森から出せるようにしたいと気持ちを新たにしている」と述べた。
来賓の青木悟町長は「諏訪の御柱の文化を残していこうという心意気に感謝する」と話し、同森林管理署の田中徹署長は「木を育てることは一朝一夕にはできない」と協議会の活動をたたえた。諏訪大社の北島和孝宮司は「モミの木が育ち、やがて秋宮、春宮の境内に建つことを願いたい」と語った。
植えたモミは同町大平の苗場で御柱用材を育む会が育てた。町木遣(きやり)保存会メンバー4人が「奥山に育て神の木」「育てよモミの木」「守れよモミの木」などと声高らかに木やりを響かせ、青木町長ら代表者がまず1本を植え、続いて町内各区計10区が1~2本植樹。いずれの木にも鹿除けの金網を
めぐらせた。
植樹は13回目になる。毎回15本ほどを定植しており、これで約200本が植えられた。
御柱用材を育む会は引き続き、八島湿原駐車場下方に移動し、会独自でモミの木の成木に樹脂のネットを巻き付けた。約100本を目標に鹿の食害防止に取り組んだ。同会によると、16日の仮見立てで選ばれた候補木8本すべてが、ネットが巻かれたモミの木だった。
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