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- ID:
- 26516
- 年度:
- 2013
- 月日:
- 0117
- 見出し:
- 福島の丸太でコッコデショ
- 新聞名:
- 長崎新聞
- 元URL:
- http://www.nagasaki-np.co.jp/news/kennaitopix/2013/01/17020401009285.shtml
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 長崎市民有志が東京電力福島第1原発事故に苦しむ福島県を支援する市民団体「太鼓山(コッコデショ)応援団『長崎力』実行委」(井村啓造委員長)を結成。長崎くんちの出し物「太鼓山」(樺島町)の土台となる担ぎ棒の丸太を福島県川内村から調達、2025年の奉納踊りで披露するという。
井村さん(66)らは16日、長崎市役所で記者会見。「東北と長崎の力を合わせて、日本を元気づけたい」と実現のための募金を呼び掛けた。
井村さんは被爆2世。「同じ放射線の不安を抱える者として被災地を応援したい」と昨年10月2日、手作りの太鼓山のミニ采(さい)千本を同村に贈った。その際、被災地のものを長崎くんちに取り入れることはできないかと考え、同村の丸太を使って太鼓山を作りたいと遠藤雄幸村長宛てに手紙を送付。同1
2月末、遠藤村長から「村有林のヒノキを無償提供したい」と返事があり、市立長崎中同窓会の仲間を中心に実行委を設立。樺島町の同意も得たという。
井村さんによると、太鼓山には長さ約5・8メートル、直径約13センチの丸太4本を使用。乾燥後に丸太が変形する可能性があるため8~10本提供してもらう予定。丸太の乾燥には約10年かかるため、実際に川内村のヒノキを使った太鼓山が見られるのは25年。募金を使って18年の長崎くんちに被災
地の子どもたちを招待する計画もある。
丸太の放射線の影響について、同実行委相談役を務める長崎大大学院医歯薬学総合研究科の高村昇教授(放射線影響学)は「セシウムが付着しているとすれば木の表面だろう。皮をはいで使うので問題はない。サンプルを取って、問題がないか実証実験する予定」としている。
同実行委は今年中に約100万円の募金を集める計画。一口千円。問い合わせは井村さん(電090・2508・7178)。
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