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- ID:
- 27284
- 年度:
- 2013
- 月日:
- 0401
- 見出し:
- 花粉多め 暖かい陽気で飛散早く
- 新聞名:
- 長野日報
- 元URL:
- http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=28117
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
- 花粉、やはり多め―。県松本、飯田保健福祉事務所がそれぞれ、スギ花粉の飛散開始からこれまでに観測した総飛散量は、夏の記録的猛暑が影響する形で大量に飛んだ一昨年春を上回っていることが分かった。3月に入って暖かい陽気が続いたため飛散時期が早まり、「すでにピークを迎えている」との
見方も。シーズンを通せば一昨年のレベルに至らないとみるが、「多い年になるのは間違いない」と指摘し、マスクの着用など花粉症対策を呼び掛けている。
最多の一昨年同期を上回る 松本では3月6日に本格的な飛散が始まり、24日までの総数は1平方センチ当たり1102個。極端に少なかった昨年同期(55個)の約20倍で、一昨年の同期(490個)に比べても倍以上の水準となっている。
一昨年は4月11日にピークを迎え、終息までの総飛散量は同3701個と、観測史上最多となった。「この春はいまが最盛期で、一昨年ほどにはならないのではないか」と分析。ただ、4月半ばまで注意が必要とし、バトンタッチするかのように始まるヒノキ花粉への警戒も促す。
「予防3原則」励行呼び掛け 花粉飛散量は、前年夏の気象に左右される。県林業総合センター(塩尻市)は「高温少雨の悪い条件になると、子孫を残そうという生理現象によって、花芽が多く形成される」と説明。加えて、スギ花粉の場合、1年ごと増減を繰り返す傾向があり、順番的にも飛散量が多い年とい
う。
昨年6~8月の諏訪は降水量は平年並みだったが、平均気温は22・4度と過去10番目の高さだった。
飯田・下伊那では19、20の両日、1日に同300個以上の大量飛散を確認した。20日までの10日間をみると、雨が降った18日を除いて「非常に多い」日が続く。
晴れて日中の気温が上昇したり、風の強い日が続いているためで、「こうした陽気になったら、今後も注意してください」。花粉を▽入れない▽つけない▽持ち込まない―という「予防3原則」の励行を求め、症状が悪化しないうちに医療機関や薬局に相談することも勧めている。
特設コーナー開設 諏訪地方のドラッグストアなどは、花粉症予防グッズの特設コーナーを相次いで開設している。
諏訪市高島1のコスコ高島店では、マスクのほか、鼻の下に塗って花粉の侵入を防ぐというジェルや、首からぶら下げる名札タイプの予防グッズが人気だ。
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