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- ID:
- 27068
- 年度:
- 2013
- 月日:
- 0308
- 見出し:
- コウヤマキの巨木、樹齢350年と判明
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元URL:
- http://kyushu.yomiuri.co.jp/nature/plantae/20130307-OYS8T00373.htm
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 西都市三納の国有林に自生し、林野庁の森の巨人たち百選に選ばれている「コウヤマキ」について、西都児湯森林管理署(西都市)は、これまで200年とみられていた樹齢が約350年だったと判明したと明らかにした。
コウヤマキはスギ科の常緑針葉樹で、九州森林管理局によると、九州では県内の中北部に分布。百選に選定されている木は高さ19メートル、幹回りは3メートル96。国内の南限域にあるという。
これまでは木の高さなどから樹齢を推定200年と公表してきたが、保護活動に取り組む西都市の「コウヤマキ」保護協議会から「幹回りが太く、200年は優に超えている」といった声が寄せられていた。
このため西都児湯森林管理署は1月、樹木医に委託して樹齢の調査に乗り出した。近くにある立ち枯れたコウヤマキ3本の年輪と半径との関係を調べ、百選のコウヤマキ本体に直径約2ミリの穴を開けて測定器で樹齢を解析したところ、約350年と推定されたという。
同森林管理署の井上正・流域管理調整官は「200年は若い、と以前から感じていた。多くの人に見てもらい、地元で大切にされている巨木に親しんでほしい」と話している。
【森の巨人たち百選】 国有林のうち、次世代への財産として健全に残すべき森林生態系の中で、代表的な直径1メートル以上の巨木や地域のシンボルとなっている樹木100本を2000年4月に選定。県内ではコウヤマキのほか、都農町のモミ「尾鈴大山神」、延岡市の「鬼の目杉」、都城市の「青井岳
のカヤ」「イチイガシ」が選ばれている。
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