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- ID:
- 34544
- 年度:
- 2015
- 月日:
- 1225
- 見出し:
- 現代美術の長谷さんが人間のうつろいテーマ 若狭で個展
- 新聞名:
- 中日新聞
- 元URL:
- http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20151225/CK2015122502000016.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 若狭町長江、現代美術作家長谷光城さん(72)の二十八回目となる個展が、同町市場のパレア若狭で開かれている。二十七日まで。
今回展示したのは、人間のうつろいをテーマにした四十一点。真っ白な木箱にケヤキ十三本を詰め込んだ「CAN-WOOD」は、家族など社会の集団を表現。自宅裏の山から切り出した直径約十五センチ、長さ三メートルのケヤキを曲面カンナなどで八角形に削り、アクリル絵の具で白く塗った。また、ケヤキ
を用いた作品では、流木が水中から浮遊する様子や人の魂が空を立ち上る姿も表現した。
そのほか、十五センチ四方の木板にアクリル絵の具で描き、サンドペーパーで研いだり熱を加えたりすることで、人の骨や世界の空気を表現した作品も並ぶ。
長谷さんは一九八三年に若狭和紙による立体造形で日本現代美術展大賞に選ばれた。多くの作品が国公立美術館に収蔵されており、近年は石、板、鉛を使った創作に励み、県立美術館などで個展を開いている。
長谷さんは「一つ一つの作品もそうだが、会場全体から訴えるものも感じていただければ」と話している。
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