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- ID:
- 34432
- 年度:
- 2015
- 月日:
- 1204
- 見出し:
- 天竜ヒノキ間伐材がフラワーシャワーに
- 新聞名:
- 中日新聞
- 元URL:
- http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20151205/CK2015120502000111.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 金属プレス加工のKPI(浜松市浜北区)が、結婚式で新郎新婦を祝福するのに使う「フラワーシャワー」を、天竜ヒノキの間伐材を活用して開発した。大手メーカーからの「脱下請け」を目指して木のプレス加工製品の開発を進めている。十二月中旬から自社のホームページで販売を始める予定だ。
浜松地域イノベーション推進機構の仲介を受け、東区の製品デザイナー、飯田澄人さんと共同開発した。市内の製材業者が〇・三ミリの薄さにスライスしたヒノキ材を、飯田さんがデザインした八種類の形にプレスで抜いて作る。
フラワーシャワーは洋式の結婚式で行われているが、和式でも利用できるように富士山や桜、小づちなどデザインを和風にした。
従来品は造花や生花の花びら、紙などが使われている。新製品はヒノキの香りが漂うほか、異なるデザインでいろいろな舞い落ち方が楽しめるという。
式の参加者に配る十枚入りの「個売り用」で、価格は生花並みの一個三百円を想定する。四十個入った「業務用」も準備している。
KPIは、二輪車の梱包(こんぽう)用具などを作っている。大手製造業がリーマン・ショック後、海外生産を強化する中で受注が減少したため、約五年前から木材をプレス加工したうちわや絵馬などの製品を開発し、販売している。木材のプレス加工製品が売り上げ全体の五割以上を占めるまでになっている小掠英也社長は「木のプレスに挑戦していなかったら会社が倒産していたかもしれない。町工場らしい小回りの良さを生かし、新商品を開発していきたい」と話している。
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