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- ID:
- 34070
- 年度:
- 2015
- 月日:
- 1020
- 見出し:
- 今井美術館・二人展「粋」 田中さん創作裏話披露
- 新聞名:
- 山陰中央新報
- 元URL:
- http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=555446004
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 安河内眞美・田中俊■(目ヘンに希)(としき)二人展「粋」(今井美術館、山陰中央新報社主催)が開かれている島根県江津市桜江町川戸の今井美術館で18日、彫刻家で「石見根付(ねつけ)」の伝統を守る田中さん(73)=江津市嘉久志町=のギャラリートークがあり、作品や創作への思いを来場者に語
った。
田中さんは木彫、彫塑、イノシシの牙や木に動植物と模様を緻密に彫り込んだ根付けなど幅広い造形作品を手掛けている。同展には「第30回記念日本の象牙彫刻展」(2007年)で最高位の高円宮賞を受賞した根付け作品「渓流」など、約100点を並べている。
田中さんは、身近なカエルやカニ、江の川に伝説が残るカッパ、江津ゆかりの柿本人麻呂などを彫刻の題材に選ぶ理由を「古里の風土に根付いたものを作ることが、石見に暮らす自分にとって意味がある」と説明。木彫り時には、割れないよう木に包帯を巻いて湿気を調整するなど、生き物を扱うように細
心の注意を払い作業していることも紹介した。
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