v10.0
- ID:
- 33704
- 年度:
- 2015
- 月日:
- 0819
- 見出し:
- 天然記念のシンパクを「健康診断」/土庄・宝生院
- 新聞名:
- 四国新聞
- 元URL:
- https://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/locality/20150818000449
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
- 小豆島霊場54番札所・宝生院(香川県土庄町上庄)の境内にあり、樹齢1500年以上と推定されるシンパク(国指定特別天然記念物)の調査が18日行われ、樹木医らが枝葉や幹、土壌の状態などを丁寧に調べた。
調査は、小豆島で10月31日と11月1日に「巨木を語ろう全国フォーラム」を開催する全国巨樹・巨木林の会(東京)が、開催地の巨木の保存管理に貢献しようと、日本樹木医会県支部と合同で実施した。
この日の調査には、両会やNPO法人香川のみどりを育む会、県、土庄町などから計約30人が参加。シンパクの周辺の土を掘って土壌の硬さや根の張り具合を調べたほか、高所の枝葉の状態については、ロープを使って大木に登るツリークライミングの手法で確認した。また、小型無人機「ドローン」で上
空からの画像も撮影した。
参加者は「枯れ枝や亀裂もみられ、注意深い観察が必要」「土が踏み固められている場所は根が伸びる状態にない」などと意見交換した。巨木林の会の副会長で、玉川大農学部の山岡好夫准教授は「データをまとめて報告書を作成し、今後の保存管理に役立つようにしたい」と話した。
宝生院のシンパクは、高さ17・5メートル、幹回り17・9メートル。調査結果は10月31日に小豆島町西村のサン・オリーブで開かれる巨木林の会の総会で報告する。
..