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- ID:
- 33371
- 年度:
- 2015
- 月日:
- 0605
- 見出し:
- 知る人ぞ知るパワースポットは樹齢1000年の栗の木 七飯町、銀杏やトチの木も
- 新聞名:
- 産経ニュース-
- 元URL:
- http://www.sankei.com/premium/news/150530/prm1505300011-n1.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- どうして巨木を見に行きたくなるのだろう。木からエネルギーをもらえると思うからか、歴史を感じるのか、それとも不思議な何かを得ることができるからか。巨木は最近ではパワースポットとしても注目されている。
今回、道南の七飯(ななえ)町の巨木をめぐってみた。七飯町は函館市と隣接し、北海道の農業発祥の地として知られる。町はあまりPRしていないが、知る人ぞ知る巨木があるというので、出掛けた。
巨木の1本目は、クリの木だ。七飯町の一本栗地主神社にあるその名前の通りの一本栗。
巨木を訪ねる道すがら、町の人に尋ねても「そんなのあるかな」と返される。興味がないようだ。それでも神社を目印に進むと見事な木が境内にあった。樹高約15メートル、直径約1・5メートル。しかし、よく見ると木は2本だ。絡まるように、支え合うようにある。1本は確かにクリの木だが、もう1本は何の木だ
ろう。地元の人に尋ねると、ハリギリだという。
このクリの木、樹齢が1000年だというが、実はもう枯れている。神社のできた50年ほど前はまだ枯れてはいなかった。実際に枯れたのは5、6年前だという。
「クリの木の寿命は600年というそうですが、この木は1000年生きた」と神社の関係者。
古くは、この辺りは畑で、このクリの木の周辺は何を植えても育たなかったという。
この地は、15世紀半ば、アイヌの若者が「和人」の鍛冶屋を刺殺し、首領のコシャマインが道南の和人に対して戦うことになった「コシャマインの戦い」の激戦の地。その際、亡くなった人たちの御霊が宿ったと伝えられ、御神木となっている。
よく見ると、クリの木はハリギリに抱かれるように立っている。
「自然に任せています。御神木ですから」とのこと。事実、台風で枝が折れて落ちたりしたが、数センチの違いで、鳥居も傷つかなかった。
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