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- ID:
- 32216
- 年度:
- 2015
- 月日:
- 0114
- 見出し:
- 尾鷲木材市場で初市 ヒノキの平均価格前回比大幅増
- 新聞名:
- 中日新聞
- 元URL:
- http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20150114/CK2015011402000028.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 鷲市矢浜の尾鷲木材市場で十三日、今年の初市があった。尾鷲市有林などの尾鷲ヒノキやスギ計九百立方メートルが搬入され、競り人の大きな声が響いた。ヒノキの一立方メートル当たりの平均価格は前回に比べて五千円近く上がるなど、好調な滑り出しとなった。
地元林業者が出荷した木材をはじめ、市有林の樹齢六十年ほどのヒノキ、国有林のスギなどの丸太が積み上げられた。競りには市内外から訪れた五十人の製材業者らが参加し、材質を慎重に見極めながら競り落としていった。
台風や雨の影響で質が落ちていた市有林からは、赤っぽい色で年輪の詰まった良質のヒノキが多く出荷された。消費増税の影響で木材価格の低迷が続いていたが、一立方メートル当たりの平均価格はヒノキが二万円、スギが一万一千円。目玉の尾鷲市九鬼町から搬入された樹齢百年で直径四十セン
チ、長さ四メートルのヒノキがこの日最高値の一立方メートル当たり十三万円の値を付けたこともあり、ヒノキの平均価格は前回を大きく上回った。
市木のまち推進課の内山真杉課長は「昨年末に比べて市有林の材質が良くなっているので、これを維持していければ」と話した。
尾鷲木材市場の田中靖敏理事長(55)は「新年最初の競りで様子見の部分もある中、幸先のいい出だしになった。住宅の柱だけでなく、市や業者と協力して活用を考え、木材利用の活性化を進めていきたい」と意気込んでいた。
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