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- ID:
-
31928
- 年度:
- 2014
- 月日:
- 1204
- 見出し:
- ミカン・リンゴを楽しむ 果皮や樹皮も無駄なく 芸術品に大変身
- 新聞名:
- 日本農業新聞
- 元URL:
- http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=31089
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 静岡県のミカン好きでつくる有志の会「静岡みかんパートナークラブ」は、ミカンの皮を活用して花びらのように仕上げる「ピールアート」を消費者に10年前から教えている。興津京子代表は「果実を食べて終わりでなく、皮まで楽しめる。子どもでも無理なく取り組める」と薦める。
・子どもと一緒に挑戦
必要な物は、ミカンとカッター、机やテーブルを傷付けないようにする下敷き(新聞紙でもよい)。ミカンは「青島温州」のように皮が多少厚めの品種がよい。切り目を入れてから皮をむく時に、破れにくいからだ。皮を花びらのように広げ、花びらの中の模様は、作る人の好みで自由に切る。初めて挑戦する人
でも、10分程度で仕上がる。
子ども向けにはゾウがお薦めだ。2個のミカンを用意して、1個は両耳と長い鼻を作ってカッターで切り、皮をむき、もう1個の果実の上に載せれば完成だ。
・編んで削って小物に
青森県板柳町のリンゴ栽培農家の女性たちが作る、リンゴの樹皮を使った民芸品「林寿(りんじゅ)」は、優しい風合いが人気だ。収穫後に伐採する古木の有効活用と、地域の雇用創出を目的に1980年代から作っている。木の幹から剥いだ樹皮の内側をスライスして乾燥し、1センチ幅のひも状にする。そ
れを丁寧に編み込んでシートを作り、バッグや財布、名刺入れなどに利用する。
同町ふるさとセンターにある「林寿工房」では、リンゴの樹皮を使った作品を多くの人に作ってもらおうと、林寿に使う樹皮を使った貼り絵体験を行っている。
両面テープ付きの樹皮に下絵を描き、はさみやカッターで切り抜く。配置を考えながら色紙に貼って、作品を完成させる。工房で教える三戸武さん(75)は「木目をどう生かすか考えながら作るのが面白い」と話す。問い合わせは同センター、(電)0172(72)1500。
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