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- ID:
- 31622
- 年度:
- 2014
- 月日:
- 1025
- 見出し:
- 多良岳の鳥居を新調 町民有志、紅葉を前に
- 新聞名:
- 西日本新聞
- 元URL:
- http://www.nishinippon.co.jp/nnp/saga/article/122762
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 太良町の多良岳中腹の登山道入り口にある鳥居が、紅葉の季節を前に新しくなった。登山者の安全と観光振興を願って、町民の有志が約30年前に設置して以来、朽ちれば取り換えてきた。真新しい鳥居が、秋の行楽客を迎えている。
太良町史などによると、多良岳は標高1076メートルの経ケ岳(きょうがだけ)を主峰に「太良岳大権現」として山岳信仰と真言密教の聖地とされてきた。鳥居は中山キャンプ場(546メートル)のそばに立ち、高さ約2・7メートル、横約2メートル。杉の木材で組まれ、鮮やかな赤い塗装が映える。
地元の建設会社の元社長で7年前に亡くなった山口萬吉さん(享年94)が最初の鳥居を建立した。18年前にまちづくりグループが鳥居を交換。3代目となる今回の鳥居は、山口さんの長男で会社を継いだ山口渡さん(71)が、仲の良い町議や農家、漁師などに呼び掛けてこしらえた。
腐食を避けるため、くぎは使わない木組みで仕上げ、基礎部分も木の表面を焦がしたという。「工法はおやじから習った」と渡さん。「息子にも引き継ごう」と長男の英樹さん(38)も参加させた。
多良岳では例年、11月初旬から中旬にかけて紅葉の見頃を迎える。
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