五月九日
宍戸備後之助小田村素太郎於国泰
寺御達の義在之候間正五ツ半可罷出
旨八日夕芸藩ヲ以御沙汰相成候處備
後之助先頃より不快ニて未快気不仕候間
難罷出候素太郎義備後之助全快の上同
時二御達 細承旨九日朝芸藩?書
附差出し候
右ニ付同日午の剋大目付永井主水正御
目附平山謙三郎国泰寺へ御越御達しの
手筈御備被置御徒目付を寺内へ被差出小
筒組大隊歩兵四十隊別手組百余人
両人宿寺の前後取囲ミ候て御徒目付両人
備後之助素太郎居所へ踏込ミ御書附御
渡しニ相成候
備後之助義寝早名代の御用無之
候間両人共御不審の筋有之由