1. HOME
  2. 木の情報発信基地Top
  3. 9.建物
  4. 木造建築のネツト記事 TOP
木造建築のネツト記事
ID :  4270
公開日 :  2007年  7月14日
タイトル
[聖紫花の橋、木床版の腐食で通行禁止
.
新聞名
八重山毎日オンライン
.
元URL.
http://www.y-mainichi.co.jp/?action_article_show=true&article_id=8741
.
元urltop:
.
写真:
 
.
県営バンナ公園の人気スポットのひとつ聖紫花の橋は、路面の木床版(もくしょうばん)が腐食して危険な状態になっていることがわかった。穴やめくれ、へこみなど20カ所で腐朽による破損が確認されたこと から、県は「今のままでは安全性に確信がもてない」として7月6日から通行を禁止している。全面改修が必要とみられるため、通行再開は来年4月以降になる見通し。聖紫花の橋は長期間にわたって通行できなくなりそう だ  県八重山支庁土木建築課河川都市港湾班によると、5月半ば、橋の路面に40センチ×10センチの穴が空いているのを指定管理者が確認した。その際は板をかぶせるなどして補修して対応したが、簡易な調査をした ところ腐食が進んでいることがわかった。穴は1カ所だけだが、めくれたり、へこんだりする破損が20カ所あった  同橋は全長101メートルで幅員4メートルで1985年3月に完成し、同年10月から供用を開始した。床版に使われている木材はアフリカ産のボンゴシ材で、強度や耐久性に優れている。耐用年数は20、30年と見込まれてい たが、完成後22年で腐朽した  腐朽について県は、湿度など周辺環境が影響したのではないかと推測している。他府県では建築後10年でボンゴシ材を使った木橋が落下した事例があり、その際の調査では水はけの悪い部分で腐朽が大きく、逆に水 はけの良い個所では新品同様の材が多くみられたという結果が出ている  県は今後1カ月以内をめどに本格的な調査を入れ、次年度の予算要求に向けて具体的な作業に着手する予定だ。全面改修には予算確保や設計などが伴うことから、2007年度内の改修工事は難しく、08年度に実施され る見通し。平良俊秀班長は「今のままでは安全宣言ができない」と話し、利用者の理解を求めている。