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ID :  4060
公開日 :  2007年  6月10日
タイトル
[冬の備え「春木棚」再現 宮川・種蔵の住民らが企画し設置
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20070612/CK2007061202023311.html
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元urltop:
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写真:
 
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昔ながらの棚田風景が残る飛騨市宮川町種蔵で十日、薪を積んで蓄える「春木棚」を設ける作業があった。種蔵の景観保全に取り組む地元の住民グループ「種蔵を守り育(はぐく)む会」(沢正躬会長)が初め て企画。かつて広く行われていた冬への備えを再現した  種蔵地区は、急な斜面に広がる人口二十数人の集落で、石積みの棚田や穀物を保存する木造の板倉が点在。日本の原風景ともいえる環境を観光資源として生かし地域の活性化を図ろうと、同地区や近隣の住民が昨 年、会を結成。手始めに春木棚を再現することにした  春木棚は、冬の暖房や明かりに使うため、春のうちに木々を伐採し、木枠に蓄えて秋までに乾燥させておく。三十-四十年ほど前まで種蔵の各地に残っていたという  作業には、五十-七十代の会員や市職員ら十三人が参加。チェーンソーを操ってスギやクリなどの丸太を五十-六十センチほどの長さに切り、おので割って、木の枝で組んだ枠に次々と積み上げていった  沢会長は「春木棚も板倉も、食べるのに苦労した時代の人々の知恵。便利な飽食の時代だからこそ、後世に残し、都会の人や若い人たちに見てもらいたい」と話した。