ID :
3696
公開日 :
2007年
5月 2日
タイトル
[兵庫県産の木材が上昇・輸入材の上昇で4年ぶり高値
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新聞名
日本経済新聞
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元URL.
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20070502c6b0202b02.html
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元urltop:
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写真:
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兵庫県産の木材価格が上昇している。代表的な柱用スギ丸太の価格は直近の安値の1年半前に比べ約6割値上がりし、ほぼ4年ぶりの高値をつけた。中国の住宅ブームで木材の国際需給が引き締まり、輸入
品価格が上昇したのが背景にある。
兵庫県のまとめでは、県内主要木材市場の3月の平均取引価格は柱用スギ丸太が前年同月比19%高の1立方メートル当たり1万4667円。2005年夏の同9000円を底に上げ基調が続いている。
経済成長が著しい中国や中東諸国が丸太を積極輸入。欧州産木材の輸入価格は欧州の産地価格上昇にユーロ高が重なり、1年前に比べ3―5割上昇している。
輸入品の上昇は競合する汎用国産材の上昇につながった。「奈良県など高級材主体の産地に比べ汎用品主体の兵庫県の利点がより大きい」(木材取引業者)という。
県産材は欧州産の競合品種に比べ依然2―3割安いため、価格は当面堅調に推移するとの見方が目立つ。県産材価格は輸入品に押され、1980年代のピークに比べ05年にはほぼ3分の1に下落した。