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木造建築のネツト記事
ID :  3445
公開日 :  2007年  4月 9日
タイトル
[吉備津神社本殿修復の公開始まる
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新聞名
岡山日日新聞
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元URL.
http://www.okanichi.co.jp/20070409134957.html
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写真:
 
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吉備津神社(岡山市吉備津)で行われている本殿の保存修理工事の一般公開が7日から始まった。「岡山デスティネーションキャンペーン(DC)」に合わせた特別イベントで、昔ながらの工法で進められる工 事に観光客から感嘆の声が上がっている。 同神社は本殿と拝殿が一体型の構造を持つ「複合社殿」で「比翼入母屋(ひよくいりもや)造り」と呼ばれる独特の建築様式が特徴。応永32(1425)年に再建され、神社建築の 中でも非常に規模が大きい。 ヒノキの皮を用いた「檜皮葺(ひわだぶき)」の屋根として知られ、職人が重ね並べた檜皮(1枚約90センチ)を竹くぎで止めながら、上へ上へと葺き上げる。 見学用の足場が設けられ、参拝 客はヘルメット着用の上で葺き上げ作業を見学できる。境内ではヒノキから檜皮を採取する様子を紹介したDVDも上映されている。 岡山県を訪れるのは初めてという福岡市の会社員、田中希代さん(33)は「屋根が本 当に美しい。古くから伝わる技術を間近に見られて良かった」と話していた。 同神社の本格的な修復工事は1956年以来、約50年ぶり。傷みが激しくなったため04年に着工した。工事の進ちょくは現在約7割で、完工は 来年9月の予定。総工費は約5億円。 公開はDC期間中の6月末まで毎土曜日に行われ、時間は午前9時~午後4時。