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ID :  3211
公開日 :  2007年  3月23日
タイトル
[公共施設建設に新システム 地元木材活用を促進
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新聞名
神戸新聞
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元URL.
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/kz/0000278431.shtml
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元urltop:
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写真:
 
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地元産の木材で公共施設を建てる仕組みづくりに貢献したとして、丹波市の有限会社ウッズが、財団法人日本木材総合情報センターから「全日本木材市場連盟会長賞」を贈られた。伐採前の木の大きさなどを 調べ、設計の進み具合に合わせて使い道を決めた上、木材に加工し保管。限られた期間でも木材を迅速に供給できる点などが評価された。(辻本一好)  ウッズは、木材コーディネーターの能口秀一さん(41)と一級建築士の安田哲也さん(36)が二〇〇四年に設立。能口さんが社長を務め、森林管理や製材、建築までのコーディネートや相談業務などを手掛けている  受賞対象になったのは、西脇市内にある交流施設「岡あいあいセンター」の建設工事での取り組み。旧多可郡黒田庄町(現西脇市)の〇四年度事業で、ウッズは受注業者の一社として参加した  近くで進んでいた林業作業道の整備に伴って伐採される木を活用する調整業務を担当。六月から森の木の長さや節の有無などの情報のデータベース化を進めた  蓄積した情報を基に、柱や内装材などに適当とみられる木を、生態系にも配慮しながら選定。八月末から伐採を始めたため、乾燥の時間も十分に確保できた。センター建設に使った木材に占める割合は同町産で43% 、県産も含めると88%に達した  通常、同センターのような単年度の公共工事では三月に自治体の予算が決まってから設計、工事業者の選定に入る。木材の調達が始まるのは十月で翌月着工のケースが多い。このため、約一カ月の短期間に需要が集 中し、地元産や県産の木材を確保するのが難しくなることもある  西脇市は、ウッズの手法を〇六年度の石原地区の交流センター建設に導入。地域住民が長年育ててきた共有林の木を建築材に充てている。県社農林振興事務所は「都市部の公共施設にもこの手法を使えば、上流域の 森林の適度な伐採につながり、保水や土壌保全にも役立つ」と評価している。