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ID :  3131
公開日 :  2007年  9月26日
タイトル
[薬師寺東塔1世紀ぶり解体修理へ 移築論争に決着か
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新聞名
朝日新聞
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元URL.
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200709260089.html
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元urltop:
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写真:
 
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「凍れる音楽」とも形容される古代寺院建築の傑作、奈良・薬師寺の東塔(国宝)が数年内に解体修理されることが26日、関係者の話でわかった。心柱に空洞や亀裂が目立つなど劣化が進んだためで、解体 は明治期以来1世紀ぶりとなる。修理に伴う調査で、藤原京(694~710)からの移築かどうかをめぐる古代史研究上の論争に、決着がつく可能性が出てきた 1世紀ぶりに解体修理される薬師寺東塔=奈良市西ノ京町で  東塔は高さ約34メートルの三重塔で、各層に裳階(もこし)という飾り屋根がつく。大小の屋根が重なる躍動感が、異名のもとになった。塔頂部の飾り「水煙」に透かし彫りされた飛天の美しさでも有名。  藤原京に創建され、平城京(710~784)に移った同寺では、1300年前から現存する唯一の建物。古記録から730(天平2)年に新築されたという説と、建築様式の古さから藤原京からの移築とする見方がある。最近 の研究では新築(非移築)説が優位だが、結論は出ていない。  解体修理は、1898~1900(明治31~33)年以来。当時の詳細な記録がないため、今回は詳しい調査・研究を伴う初の本格修理となる。同寺や奈良県教委などが着手時期を協議している。  古代建築に詳しい鈴木嘉吉・元奈良国立文化財研究所長(建築史)は「大地震にも耐える補強をすると同時に、移築・非移築論争に決着をつける千載一遇の機会になるだろう」と話している。 PR情報