ID :
2689
公開日 :
2007年
2月 7日
タイトル
[鹿島の建築家ら古民家を米ホテルで再生へ
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新聞名
http://www.saga-s.co.jp/view.php?pageId=1036&blockId=326786&newsMode=article
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元urltop:
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写真:
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県内で古民家再生に取り組む建築家や大工らが、築100年以上たつ杵島郡白石町の古民家の古材を活用し、米ニューヨークで建設中の高級ホテルで再生させることになった。古民家の魅力を世界に発信し
て、国際交流の懸け橋とするとともに、伝統工法の継承を目指す
手掛けるのは建築家の鈴山弘祐さん(51)=鹿島市、大工の深村和彦さん(52)=嬉野市=ら。スローフードの普及活動を続ける同郡江北町の農業武富勝彦さん(61)が米国の知人を介し、ホテルオーナーに鈴山さん
らを紹介した。オーナーは日本文化に造詣が深いという
古民家をそのまま移築するのではなく、解体後の古材を再利用し、ホテル地下のプール場に休憩施設として再生する。プール場の広さは約300平方メートル。休憩施設は約60平方メートルで、バーやリクライニング用
チェアを備える。土壁にして、竹で屋根を葺(ふ)く。プールサイドには、梁(はり)をオブジェ風に立て柱として使う
日本での作業は昨年9月から始まり、白石町内の築140年の古民家など2棟を解体し古材を集めた。現在は再利用する古材を選別したり、柱の加工を続けている。今月末にも柱24本と梁百九本、竹140本などを空輸
。建築家、大工、左官、葦(よし)葺き職人ら10人が渡米し、3月末の完成を目指す。ホテルは8割ほどできており、今年中のオープンを目指している
鈴山さんは「日本の木の文化が、コンクリート・レンガ文化とどう調和するか楽しみ。今回の試みが、古民家再生活動の活性化につながってくれれば」と期待している。