ID :
2478
公開日 :
2007年
1月16日
タイトル
[女性宮大工が棟梁に 砺波の浦野さん、高岡の長念寺で鐘楼の上棟式
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新聞名
http://www.toyama.hokkoku.co.jp/_today/T20070116204.htm
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元urltop:
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写真:
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白井大工(砺波市)の女性宮大工が高岡市内の寺院で鐘楼建築の棟梁(りょう)を務めている。十四日には上棟式に臨み、工事期間中の安全への願いを込めた
現場を任せられているのは、浦野弥生さん(24)=砺波市豊町=。福岡県大牟田市出身の浦野さんは中学生のころから宮大工にあこがれており、建築の専門学校を卒業した四年前に同社の門をたたいた。同社での仕
事の傍ら砺波建築高等職業訓練校でも学び、修業を続けている
高岡市醍醐の長念寺(南木亨住職)から同社に老朽化した山門と鐘楼を建て替えてほしいと依頼があり、同社の社長で昨年、現代の名工に選ばれた白井宏さん(64)が、安念正晴さん(21)と、同僚の浦野さんを棟梁
に起用した。安念さんが山門、浦野さんが鐘楼をそれぞれ受け持つことになり、工事の段取り、墨つけといわれる材木の印付けなどを進め、晴れの上棟式を迎えた。寺や工事関係者が屋根に結ばれたひもを引く「引き綱
の儀」と大工が屋根の上で打ち付ける動作をする「槌打ちの儀」では、二人は威勢のいい声で仕切った
白井さんは「二人とも若いが技術的に大丈夫だと判断した」と話している。「棟梁に指名されたときには、喜びとともに不安もあったが頑張る」という浦野さんは「加賀藩の時代からの技術が今も生きるこの地で修業を続
けたい」と話している。