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ID :  2416
公開日 :  2007年  1月 9日
タイトル
[国産材、復活の兆し 技術革新と輸入材値上がりで
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新聞名
フジサンケイ
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元URL.
http://www.business-I.jp/news/sou-page/news/200701080021a.nwc
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元urltop:
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写真:
 
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需要低迷が続いた国産材に復活の兆しが出てきた。技術革新で国産材の活用範囲が広がる一方、伐採規制の強化やユーロ高で輸入材の価格が上昇しているためだ。国産材の供給量は3年連続で増加し、2 005年の木材自給率は7年ぶりに20%台に乗せた。06年もこの水準を維持する見通しだ。  国産材の活用範囲が広がったのは、薄い板を張り合わせて壁や床に使う合板や、細い木を組み合わせて柱や梁(はり)に使う集成材。合板は丸太をかつらむきして材料の薄い板を取るが、従来はできなかった細い国産 のスギからも薄い板を取ることが可能になった。  集成材は天然の木に比べて変形や割れが生じにくいため、近年、木造住宅での利用が拡大。柱の5割近くを集成材が占める。強度が小さいスギを強度の大きい輸入材と組み合わせることで、柱や梁に利用できる技術が 開発された。  一方、合板の輸出国インドネシアで伐採規制が強化されたため、同国からの輸入量が減少し、価格が上昇。割安な国産材に需要が集まり、合板向け国産材供給量は01年から5年間で5倍近くまで増加した。合板製造大 手のセイホク(東京都文京区)は「国産材の使用割合は、今後さらに伸びる可能性がある」と予測する。  さらに、ユーロ高の影響で集成材の中心を占めていた欧州産木材の価格も上昇。国産材を使った集成材も1998年から7年間で倍増した。木材加工大手の中国木材(広島県呉市)は「輸入材に比べて価格も安く、国産 材を使う時期が来た」と期待を寄せている。