ID :
2372
公開日 :
2006年
12月28日
タイトル
[安定供給へ、駒ケ根に県産材のストックヤード整備
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新聞名
http://www.shinmai.co.jp/news/20061228/KT061226BSI090021000022.htm
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元urltop:
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写真:
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木造住宅など建設のフォレストコーポレーション(伊那市)と木材加工販売の都築木材(同)、菅沼木材(駒ケ根市)は共同で、県産材の保管施設(ストックヤード)を駒ケ根市内に建設した。一定量を保管して
県産材の安定供給を図り、すべて天然乾燥させるのも特徴だ。地域の林業関係者に新たな出荷場所を提供し、地元材の利用促進を図る狙いもある
保管施設は菅沼木材の所有地に建設。敷地全体の約2300平方メートルのうち、約500平方メートルに2500万円をかけて高さ5メートルの屋根などを整備した。天竜川近くで風通しが良く、一般住宅30棟分に当たる
木材の保管が可能。菅沼木材が粗びきした県産材を保管、都築木材が製材してフォレストコーポレーションに卸す。施設は10月に完成、天然乾燥が終わる来年春から出荷を始める
フォレストコーポレーションは2003年度から、中南信地方の木材業者らと連携し、県産材を使った木造住宅の施工を強化。03年度は15棟、04年度は18棟、05年度に25棟と順調に着工数を伸ばした。しかし、工事
が集中した05年度は県産材の調達が間に合わなくなったため、保管施設を造り対応することにした
住宅用木材は、乾燥設備を使って人工乾燥するのが一般的。だが、3社の保管施設は「色つやが良く強度も確保できる」として天然乾燥を採用。板山高夫・都築木材取締役は「天然乾燥の利点は知られているが、在庫を
抱えるリスクもある。販売先が決まっているからこそ可能だ」という
フォレストコーポレーションの試算では、2400万円の木造住宅で、県産材を70%使って建てた場合の木材材料費は503万円。すべて外材にした場合は476万円。同社の小沢仁社長は「県の助成金制度などを考慮
すると、県産材が割高とはいえない状況」としている
住宅建設への地元産木材の需要が増加傾向で、外材価格も上昇していることから、同社は今後も県産材の使用割合を増やす計画。来年度は80%、将来は100%を目指すとしている。