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木造建築のネツト記事
ID :  2317
公開日 :  2006年  12月18日
タイトル
[伝統継承に独自技術…職人精神で武装した中小企業の力
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新聞名
東亜日報
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元URL.
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2006122032898
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元urltop:
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写真:
 
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慶州(キョンジュ)にある仏国寺(プルグクサ)復元工事(1973年)と大統領府本館木材扉工事(1991年)は、釘をなるべく使わないで木材を合わせる伝統的な技法で進められた。 このような伝統技法が可能だったのは、木材扉分野の「職人」を保有したソンナム企業があっての話だった。 仁川(インチョン)に本社のあるソンナム企業は1935年、大工だった故・金テオク社長が創設した「ソンナム木工」から出発した。大学で建築を専攻した息子の金ガンベ社長(66)は、同社を堅実な中堅中小企業に成長 させた。 中小企業中央会は19日、ソンナム企業に「優秀家業承継企業人賞」を授与した。同社とともに、衣類縫製資材会社のヨンドトリムアートと自動車部品メーカーのアンジョン工業も同じ賞を受けた。 中央会は、「設立から30年以上経った中小企業のうち、家族や親戚が代を継いで堅実な経営をしている企業を励ますため、今年初めて同賞を授与する」と発表した。 ●仏国寺復元―青瓦台の木材扉工事を受注 金ガンベ社長が1966年に家業を受け継ぐ前年の1965年、ソンナム企業の年商は4億ウォンだった。40年が過ぎた昨年の年商は299億ウォンに増え、今年は350億ウォンに達する見込みだ。 同社の金ヒョンジュン企画室長は、「全体職員160人あまりのうち60人あまりが技術者だ。技術者の中で20年以上勤めた人が半分で、この人たちが会社の力の源泉」と紹介した。 金社長の長男である金室長は土木工学と室内建築を専攻した「建築家」で、現在、経営授業を受けている。 同社の技術者たちは現在、使用する118個の機械装備の中で16個を直接作った。同装備は3、4個の生産工程を一度に処理できるほど技術力が優れている。 しっかりした技術力を土台に、仏国寺復元工事に参加する一方、大統領府・青瓦台(チョンワデ)の迎賓館と貴賓接待場所として使われる常春齋(サンチュンジェ)の木材扉工事を単独受注できた。 ●独自技術でLCDテレビモニター接着テープを開発 三星(サムスン)電子とLG電子の液晶表示装置(LCD)テレビモニター、韓国スリーエムの産業用マスクには全部、ヨンドトリムアートの製品が使われている。 京畿道抱川市(キョンギド・ポチョンシ)に本社を置くヨンドトリムアートは2年あまりの研究を重ねた結果、今年初め、独自技術でLCDテレビモニターに使われる接着テープの開発に成功した。韓国スリーエムの産業用マ スクバンドも同社が作ったもの。 同社の李ジェチョル営業管理チーム部長は、「マスクバンドはゴムを糸で巻きつけて作るが、製作過程で不良率を10分の1水準まで減らし、生産効率を高めた」と話した。 李インチョル社長(44)は00年、父親から企業を受け継いで、会社を急成長させた。年商は1999年に17億ウォンだったのが、昨年は88億ウォンに増えた。 李社長は、「職員たちが献身してくれたおかげで、会社がこのように成長できた。年棒制を実施しているが、今年から、会社利益の20%を職員に割り当てる計画だ」と話した。 ●技術力で海外市場を開拓 大田(テジョン)に本社のあるアンジョン工業。1953年、米軍車両部品を修理する小さな工場から出発した同社は現在、韓国の自動車バルブ市場の55%を供給する専門企業になった。 漢陽(ハニャン)大工科大を卒業したソン・ジュファン社長は故・ソン・インソン創業主の長男で、1992年から会社を経営してきた。 当時、87億ウォンだった年商げは昨年は360億ウォンに急増した。この中で200億ウォンは輸出を通じて稼いだもの。同社の製品は、日本の三菱重工業、米国の船舶エンジン製造企業であるマーキュリーマリーンな どに輸出されている。 毎年、売り上げの6~7%は研究開発費に投資し実力を育てたのが、会社成長の原動力となった。