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木造建築のネツト記事
ID :  1938
公開日 :  2006年  10月27日
タイトル
[森の名手・名人100人に 千葉さん
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新聞名
紀伊民報
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元URL.
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=113953
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元urltop:
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写真:
 
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全国から森林や木に優れた知識、技術を持つ人を表彰する社団法人国土緑化推進機構の「森の名手・名人100人」に、田辺市龍神村安井の千葉伸身さん(70)が選ばれた。54年間、規格外などで売れない材 を使って木箱を製造しており、地域産木材の有効利用に努めていることなどが評価された  26日、田辺市緑化推進会長の重根誠治市森林局長から認定証の伝達を受けた  森の名手・名人100人の表彰は、森林や木に関する技を継承したり、一般の人らが森林と向き合う機運を高めたりする目的で2002年から実施している。森づくりや加工、森の恵み、伝承・文化などに分けて表彰する  紀南地方ではこれまで、田辺市本宮町で皆地笠を製作する芝安男さんや、白浜町安居で備長炭を焼く玉井又次さん、古座川町で養蜂(ようほう)業を営む前進一郎さん、田辺市で森林組合職員として運搬集材に取り組 む楠本正行さんらも選ばれている  選ばれた100人には「森の“聞き書き甲子園”」に出場する高校生が訪ね、取材をする。千葉さん方にも、大阪府の男子高校生が訪れた  千葉さんは、1952年、地元の中山路中学校を卒業すると同時に、大阪市内にある木箱製造商店に就職した。機械が導入され始めたばかりの戦後間もない時期で、木箱を手作りする技術を学んだ。67年、地元に帰り、 製箱事業所を創業した  根曲がりや短い材など建築用には規格外のスギ、ヒノキ、キリなど多くの木を使い、箱やおけなどを作っている。地元では、梅干しを入れる箱としての需要が高い。紀南地方の木を中心に使っている  また、地元の木工事業者らで「龍神クラフトの会」をつくり、材を提供し合うなどして有効利用に努めている  千葉さんは「100年近く生きた木を捨てるのはもったいないという気持ちでやっている。いかに木を無駄なく使えるかということが大切」と話している。山については「いつか必ず、地元の木が見直される時がくる。その ために、今こそ山の手入れをしなくてはならない」と訴えている。