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木造建築のネツト記事
ID :  1699
公開日 :  2006年 9月23日
タイトル
[センダンよ永遠に 象徴囲み最後の運動会 日田市・羽田小
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新聞名
西日本新聞
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元URL.
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/ooita/ooita/20060924/20060924_001.shtml
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元urltop:
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写真:
 
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児童数が減り、近くの有田小に来春統合される日田市の羽田小(16人)で23日、最後の運動会があった。地域住民約300人も児童と一緒にリレーや綱引きなどの競技に参加。開校以来約130年間、児童を見 守り続けた校庭のセンダンを囲み、名残を惜しんだ。同じく来春の廃校が決まっている花月小(28人)は24日に運動会を開く。
 高さ約10メートルに成長したセンダンは羽田小の象徴。当初は2本あったという。木陰をつくり、児童に憩いの場を提供してきた。10年ほど前から、アオバズクのつがいが飛来し、幹の穴で子育てを始めた。アオバズク が滞在する約2カ月間、児童は観察日記を付け、木の周囲を立ち入り禁止にしてかわいがっていた。
 この日、運動会の特別種目として、センダンと木造校舎の写真2枚(縦約1メートル、横約1.2メートル)を16分割したパズルを作り、児童とお年寄りが協力して完成させた。また、参加者全員がセンダンと一緒に記念写 真に収まった。
 1961年卒業の後藤均二さん(56)は「当時はグラウンドが狭く、運動会ではこの木の真横がコーナーだった」と懐かしんだ。
 廃校による地域の衰退を心配する声は多い。だが「明日の羽田を考える会」の秋好利治会長(66)は「校庭で毎年行っているソフトボール大会や祭りを続け、ずっとセンダンの周りに人が集うようにしたい」と語った。
 同小は1875年に開校。昨年度までに2053人が卒業した。市の学校規模適正化推進計画で花月小とともに廃校が決まった。