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ID :  1621
公開日 :  2006年 9月10日
タイトル
[アイヌ民族の外洋船「イタオマチップ」が進水 紋別
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新聞名
北海道新聞
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元URL.
http://www.hokkaido-np.co.jp/movie-news/kiji.php?k=2006091101.html
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写真:
 
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北海道ウタリ協会紋別支部(畠山敏支部長)が8月末に完成させたアイヌ民族の伝統的な外洋船「イタオマチップ」の進水式「イタオマチップサンケ」が9日、紋別港内で行われた。
 イタオマチップは、丸太をくりぬいた船体の両舷に、舟形に合わせて曲げた板をはり付け、ロープでつづり合わせた大型の木造帆船。アイヌ民族が、かつてロシア沿海地方との交易に活用したほか、近海でのサケ漁に も使ったという。今回完成した舟は、同支部がアイヌ文化の伝承を目的に7月初旬から製作を進めてきた。長さ9.5メートル、幅1.1メートルで、道内にある復元船10隻の中では最も大きいとされる。
 進水式には、地元のほか全道各地からアイヌ民族の人たちなど30人が参加。火と水の神に安全を祈るカムイノミを行ったあと、舟は同支部員らを乗せ、ゆっくりと海面に滑り出た。それに合わせ、進水の無事を祈るア イヌの人たちの歌が海岸に響いた。
 舟は港内を回り、再び岸辺に戻った。畠山さんは「想像以上によく進む。来年にも特別採捕の許可をとり、漁に出てみたい」と話していた。