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ID :  1545
公開日 :  2006年 8月26日
タイトル
[安価にセルフディフェンスの家を(
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新聞名
朝日新聞
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元URL.
http://www.asahi.com/housing/amano/TKY200608270053.html
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元urltop:
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写真:
 
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暑い夏の終わりの今週末、今年もまた「防災の日」がやってきます。83年前の1923(大正12)年9月1日、暑い昼直前の11時58分、マグニチュード7.9の大地震が関東を襲い、家屋の全半壊は21万戸以上 となりました。被害を大きくしたのは大火災で、焼失21万戸以上、死者・行方不明者10万5000人余にもなったのです。そう、関東大震災です。  この大災害を今後の防災に生かそうと、1960(昭和35)年に「防災の日」が制定されました。その後も各地で大地震が起こり、阪神・淡路の大震災でさえも新しい「防災の日」に塗り替えられることはなかったのです。  このコラムでも何度か「来るぞ」「来るぞ」と、地震対策のお話をしてきましたが、残念ながら実際にその防災意識はあまり高まることがないのです。大きな災害が起こっても、あれは「対岸の火事」と決め込んでいるのか 、あるいは「来たらもうおしまい」とあきらめてしまっているのでしょうか。  最近あちこちで地震の揺れが人々を驚かしています。日本のあらゆるところで阪神・淡路大地震のような活断層による直下型の大地震が起こる可能性があります。関東大震災のような巨大地震は、日本列島を支えて いるプレートにストレスがたまって、その発生が切迫視されているといいます。東海地震や東南海・南海地震について政府の中央防災会議(小泉純一郎会長)は、その規模はけた違いで、しかもその起こりうる確率は明日 、いや今日来てもおかしくないとしています。  まだ記憶に新しい阪神・淡路のあの悲惨な震災からあっという間に11年が過ぎました。自宅を失って避難した人は30万人を超え、亡くなった方は6400人余、負傷者は約4万3000人、全半壊家屋は約25万棟、被害 総額は10兆円にも達したといいます。多くの被災者のみなさまにはお気の毒ですが、命を守るべき家が多くの人の命を奪ったのです。その貴重な教訓が、今の家に生かされているでしょうか。  地震になると必ず登場するのが木造は地震に弱く、在来の木造に比べ、ツーバイフォーや工業化住宅は軽い箱体だから安全という意見ですが、軸組がない分、湿気に注意も必要です。どんな家や工法を選ぼうとも、そ の「メンテナンス」と「防災の意識」が何よりも大切です。阪神・淡路大地震では傾いた古い木造の家が丸太(古電柱)の簡単なつっぱりだけでびくともしなかった例や、筋交い(すじかい)をいくつか加えただけで、まったく 被害がなかった例も多いのです。その反対に新築や鉄筋でも構造のバランスが悪かったりメンテナンスができていない建物は傾いたり倒れたりし、雨戸やシャッターがないため窓から延焼してしまった例も多いのです。  「震度7でも大丈夫でしょうか」「壁に筋交いが入っているのでしょうか」  阪神・淡路地震以